特許取得済みの低温SUMO®ソースは、良好な温度安定性と共に、高蒸気圧原料のバルブなし蒸着のソースに最適です。SUMOソースは、独特な形のるつぼに合わせて調整されたデュアル フィラメント ヒーターから構成されています。ソースは、るつぼの縁における原料の再凝結によって引き起こされるフラックス遮蔽およびソースの溜まりこみを防ぐために、ホットリップ モードで稼働されます。低温SUMOソースは、熱遮断囲いにより、100~750°Cの範囲で最適なソースの応答性および安定性を実現します。
高蒸気圧原料では、わずかな温度の変化もフラックスに著しい変化をもたらすため、温度の安定性が非常に重要です。基板マニピュレーターからの放熱によって、安定したビーム フラックスを非常に低いソース稼働条件下で維持するのは難しくなります。開口部が小さいため、円錐形または円筒形のるつぼの代わりにSUMOソースを使用すると、この影響は著しく削減されます。
この分野で175以上の特許取得済みの設計、低温蒸着用の多様な高性能ソース、るつぼ開口部での凝結を防ぐためのデュアル フィラメントによるホットリップ加熱、フラックスの優れた安定性および均一性と大容量充填を兼ね備えたSUMO 設計、原料の品質を最適化するPBNるつぼ構造、有機素材に最適なソースです。
SUMOるつぼ
特許を有する独自のるつぼ機能は、以下の通りです。
るつぼの開口部のサイズを制限し、るつぼの背面圧力を増大させるためのオプションのインサートを使用できます。この技術により、ドーパントとして使用される非常に高蒸気圧原料の性能が向上します。インサートは、300°C以下の温度で操作されるソースの場合にお勧めします。
有機物用低温SUMO
低温SUMOソースは、有機発光ダイオード(OLED)および電子アプリケーションによく使用される高蒸気圧有機原料との併用に適しています。安定したビーム フラックスは、有機物の低温伝導性のため、従来の蒸着ソースでは実現が困難です。低温SUMOソースは、有機物の安定性および均一性の高い蒸着に最適なソリューションです。原料を最大限に活用し、ブローバイを最小限に抑えるために平行ビームが必要なアプリケーションには、「長いラッパ状」のSUMOるつぼが使用可能です。
低温SUMOソースは、高蒸気圧原料の蒸着の必要性に合わせて設計されています。
利点は以下の通りです。